オアフ島の北西部に広大なパイナップル畑があるのは、島内一周ツアーに参加したり、レンタカーでドライブしたことがある方ならご存知ですよね? 100年以上に渡り、ハワイのシンボルのひとつでもあったパイナップル産業ですが、ここ何年もの間、衰退の一途をたどってきているのが現実のようです。
今月の1日、ハワイのパイナップル産業を代表する会社のひとつ、デルモンテ(Del Monte)が、次の収穫(2008年)を最後に、パイナップル農園を閉鎖することを発表しました。
1900年にハワイのパイナップル販売を開始したデルモンテは、1940年代に、オアフ島西部のクニア(Kunia)にてパイナップル農園を開始しました。デルモンテによると、「農園を維持しながら自社でパイナップルの生産を継続していくよりも、外国産のパイナップルを買い入れる方が、コスト的に安くなってしまった。」と、アナウンスメントされています。
これにより、約700人が職を失うことになります。労働者組合の代表は、「1990年代の、サトウキビ産業が崩壊した時の再現を見ているようだ。」と、落胆しています。パイナップルと同様にハワイの主要産業だったサトウキビ農園も、外国産の安さとは競争することができず、閉鎖されています。
デルモンテが撤退すると、それ以降、ハワイでパイナップル産業を継続するのは、ドール(Dale)、マウイパイナップルカンパニー(Pinapple Company)の2社のみとなります。 Del Monte Corporation
www.delmonte.com |