馬鹿がもっと馬鹿になる日 2009年10月22日 Vol.4 No.7

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馬鹿がもっと馬鹿になる日

景気が低迷しているとかで、州の税収が減り、ハワイの公立の学校は、今週から週休3日になります。

ハワイ州は、教員への支出を削減するために、金曜日を休校にして教員の出勤日数を減らすことにしました。

今年度、金曜日が17回休みとなるのです。

これにより、ハワイの子供たち17万1000人の年間授業日数は、180日から163日となります。

アメリカには、最低年間授業日数を定めるといった規制はありません。とはいえ、アメリカ国内の大半の州では、年間180日以上の授業日数が確保されています。

年間授業日数が180日を下回る州は、50州のうち11州のみ。ハワイ州の163日は、全米で最も少ない授業日数となります(ハワイの次は、ノースダコタ州の173日)。

ハワイ州のパトリシアハマモト教育長曰く、

「厳しい経済情勢が続く間は、学校教育や学生向けサービスを提供するために、教育当局がもつ資源を活用する」

と説明。

資金がまかなえるようになれば、
週5日の授業を再開したいとしています。

教育当局がもっている「資源」って何でしょう?
いつ、どうやって子供たちはそれを活用できるのでしょう?

一番大切な資源とは、
人財としての教員なのではないのですか?!

で、その人材なんですが、、、

一年365日。

週休2日プラス半月のバケーションとして、年間就労日数は246日。

今までの最低年間授業日数180日で計算すると、授業がない66日間は、授業のための準備や仕込みなどで、学校で働かれていらっしゃったのでしょう。

その66日、17回の金曜日には充てられなかったのでしょうか?

17日間、授業日数を減らされることで、収入が減るわけですよね?

とはいえ、
246日のうちの17日間ですよね?!

単純に計算すると、
約7%の収入減ってなりますけど、、、

仮に180日のうちの17日間として計算しても、
約9.5%の収入減です。

アメリカ国内の失業率が10%(9.8%)のご時世に、7〜9%の収入減で仕事が確保されているなんて、メチャクチャ恵まれた業界だと思うのは僕だけでしょうか?

7〜9%の収入カットを受け入れ、授業日数は今まで通りで子供たちに教育を施すといった、心意気のあるアツい先生は、ハワイにはいないのでしょうか、、、
(それとも組合とかの絡みで、したくてもできないんですか?)

学校からの書類に混じって、「金曜日、一日$39で!」みたいな、カマアイナキッズなどの業者さんのチラシもチラホラ。

ひとクラス20人。
一人$20で、20人で$400。

「先生! これで金曜日、授業やっていただけませんか?!」

ってお願いしてみる(17回で$6,800になりますよ)とか、
何かアイデアはありませんかねぇ、、、


◎: 編集後記

「どうして金曜日がお休みになるの?」

「ハワイ州が先生に給料が払えないから、先生も学校に来ないんだって」

「どうして先生、授業してくれないの?」

「所詮お金のために働いているってことなのかなぁ、、、
 仕事の仕方、考え方が、根本的に違うのかもねぇ、、、
 これからの時代、あんな風になってはイケマセン」

マネタリー経済からボランタリー経済へ。
はたして貨幣の経済が善意の経済へとなる日は来るのでしょうか?
(ハワイでこそ、どこよりも早く実現して欲しいんですケド、、、)

学力の低さでもどこにも負けないハワイの教育事情。
今回の授業日数の減少で、子供たちの学力低下に拍車がかかること間違いなし。

馬鹿がもっと馬鹿になる日。

明日、10月23日の金曜日が、その最初の日となります。

ちなみに、私立の学校に通う子供たちには、今件、全く関係ありません。

優秀な学生ほど、
卒業したらハワイ州を出て行きます。

ハワイに貢献する若者たちが、
ハワイから生まれることを祈りつつ、、、

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