一匹の若い雄イルカが私たちに興味を示して近寄って来ます。
一緒に泳ごうよ!というように。
浅めの水中で一緒に泳いで楽しむ私たち。でも、トモカさんは浮き具に揺られてその様子を水面から見ています。それを見たイルカたちはどうも頼りなげに海に浮いているトモカさんが気になるようで、大丈夫? あなた、というふうに彼女の近くに寄ってきます。これはイルカの思いやりなのでしょうか...
その後、トモカさんがやっぱり海酔いしたので戻りたい、ということで浜に連れ帰って、トモカさんのお姉さんアキヨさんと選手交代。ミホさんは引き続き、アキヨさん、私と海に入って行きました。
沖に行ってしまったと思われたイルカたちは、私たちが戻ってくるのを待っていました。
3人でイルカと遊んでそろそろ僕らはお腹がすいたからご飯を食べに沖に行くよ! と言ったかどうかはわかりませんが、豪快なジャンプを披露してくれながら、徐々に沖の方へと遠ざかって行ったのでした。
イルカのはっきりとした真意は私たちにはわかりませんが、イルカの行動を見守っていると、私は頭の中で色々な物語に当てはめる事ができて、いつも想像の世界にいた子供の頃の自分のように、イルカは今の私に様々な想像力を連想させてくれるのです。 |