桜色のイルカの赤ちゃんハワイドルフィンスイムダイアリー

本当にあきれるくらいずっと天気の悪かったハワイ。

でも、金曜日の朝早く5人で西の海を目指しました。
ホノルルは雨雲で覆われていて今にも泣き出しそうな朝でしたが、西の方に行くにしたがって雲が薄くなっていって、マカハビーチ辺りでは何週間ぶりかに真っ青な青空にお目にかかりました。

皆イルカが見たくて、そうしてイルカと泳ぎたくてワクワクしている気持ちが車内に充満しているのが運転している私にはひしひしと伝わってくるのでした。

イルカビーチに9時前に到着。
沖の方でイルカがジャンプしています。早く早く海に入りたくて気持ちが前へ前へ出てしまうのはわかるのですが、皆さんスノーケルの経験は? 経験があるのは宮崎さんご夫妻。

彼等はイルカが好きで日本では飼育されているイルカと少し泳いだ経験がある素敵なカップルです。

経験が無いのは、アキ、マキ、元気な女性二人組です。

イルカと泳いだら瞑想状態になれるのだ、という本を読んで本当になれるのかどうか試してみたいという課題を持って来たふたりです。焦る気持ちを落ち着かせてまずはビーチでスノーケルのレクチャーの後、海へと5人は入って行きました。

波もなく穏やかな海、そうして透明度も良くてあとは沖でジャンプしていたイルカたちがビーチの近くまで来てくれたら申し分はないのに沖のイルカはなかなか近くに来てくれなくて私たちはスノーケルをしながら潜る練習をしたり、カメと遊んだりしました。

一度ビーチに上がってお茶を飲みながら休憩。沖の方では相変わらずイルカがジャンプしています。すると東の方角から大きな黒い物体登場。クジラの群です。潮を噴きながら尾びれをバタバタさせているのが肉眼でも見れるくらいの距離にいます。そうしてイルカの群を西の方向に追い散らすかのようにクジラの群もあれよあれよという間に西の方向にぐんぐん進んで行くのでした。

くじらとイルカの追いかけっこを見ていたらお腹がすいた私たち。ロコモコをテイクアウトしてシャワーを浴びてからランチをとりましょう、と近くにあるビーチパークに移動してきました。シャワーのあるこのビーチパークは湾になっていて穏やかな波の立たないアラモアナビーチパークのような場所です。

ローカルの人たちが三々五々集って来てのんびりと子供や子犬を遊ばせているビーチです。シャワーを浴びて水着を脱ぎながらなにげなく湾の方を眺めていたらなんとグレーのフィンがいくつも見え隠れしています。そうです、イルカが湾の中に入って来たのです。

ビーチからイルカのいる場所までは100mくらい。急いで脱いだ水着をもう一度着て、皆に言いました。

「イルカと泳いでからロコモコ食べよ!」

と。

皆はエ、エ、エ、と言って最初唖然としていましたが、ロコモコよりもイルカでしょう、ということで、皆サクサク準備して海に入って行きました。

イルカの群れは全部で20頭ほど。若いイルカのカップルたち、お母さんと赤ちゃん、それに大きい雄のイルカとで構成されていました。イルカは興味深く私たちの回りを行ったり来たり。すごく近くに来るので宮崎さんご夫妻は持参のデジカメでバチバチイルカの写真を撮り始めました。

アキ、マキ、チームもたしか水中カメラを持って来ていたはず。
私は二人に向かって言いました。

「イルカの写真を撮ってあげるからカメラを貸して!」

なんと残念なことにふたりはカメラを車の中に忘れてきていたのでした(でもきっとイルカと泳いだ映像は心の中にしっかりと焼き付いたことでしょう。そういえば瞑想状態になれたのかどうか聞くのを忘れました)。

イルカの赤ちゃんはそんな私たちの近くにやってきて覚えたての空中ジャンプを披露。赤ちゃんのお腹はきれいな桜色。まるで日本でただいままっさかりの桜のお花見をしているような気分に浸らせてくれました。

30分ほど遊ぶと、イルカたちは少しずつ沖の方へと跳ねながら、食事をしに行ってしまいました。
イルカの後は大カメに対面。その後はビーチに戻ってロコモコをぱくついたという、なんとも幸せな一日でした。

ハワイドルフィンスイムダイアリー

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桜色のイルカの赤ちゃん ハワイ ドルフィンスイム ダイアリー

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