8月も終わり9月に入ってここハワイも真夏の太陽の鋭い暑さがいくぶんやわらいだような光となって海面を照りつけているような気がします。
金曜日の朝早く、ワイキキのホテルに若いカップルのお客さまをピックアップに行きました。久々の早朝のワイキキは大型バスやら15人乗りのバンやらで早くもざわざわしています。私の住むマノアの山からワイキキの町までは普段ならば車で15分もあればついてしまう距離です。それなのに今朝はやけに道路が混んでいます。
あ、そうそう、今日は金曜日だから混むんだ。と勝手に納得しましたが、それプラス8月の終わりから始まってまだ継続している『ザ バス』のストライキの影響が多々にあるということが後からわかりました。
ハワイは鉄道が無いので市民の足としてそれから観光客にも『ザ バス』は切っても切れない必需品です。でもストライキはいつ終結されるのか見通しのつかないままに毎日が過ぎていきます。普段バスを利用している人たちがどんなふうにサバイバルしているかというと、ボランティアがミニバンなどを出して乗り合いで行きたい場所まで連れて行ったり、観光客の人たちはトロリーバスを利用したり、歩いたりして目的地まで行っているようです。
ざわざわした街を抜け出して西のはずれまで来て、青い海と突き抜ける真っ青な空、そして天に向かってそびえ立つ山々の変わらない風景を見ると本当にホッとします。ここはもともと『ザ バス』も通らない地域です。車に乗らない人々は自転車を使ったりのんびり歩いていきたい場所まで行っています。
海を見ているとドルフィンたちが静かにやってきました。
私たちは少し興奮ぎみに海に入る準備を始めます。
「車をロックしますよ!」と二人に声をかけると、彼女はかけていたサングラスをはずして車の中にしまいました。
この時初めて私は彼女の目がすごくキラキラ輝いていることを発見。海が大好きでサーフィンしたりイルカスイミングで小笠原まで行ったりとバイタリティに富んでいるこの女性は自分のやりたいことをしっかりと持っている人。このキラキラしている瞳は、いつもやってくるいたずら好きなイルカの男の子の興味をひいたようです。
みせてみせて、というように、私たちの後から着いてきて遊んでくれました。 |
